GALLERIA RT5のSSDを換装しようとしたら沼にハマった話
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GALLERIA RT5のSSDを換装しようとしたら沼にハマった話
はじめに
普段使っているゲーミングPC「GALLERIA RT5」のストレージが256GBと手狭になってきたため、1TBのNVMe SSDに換装することにした。
「クローンすれば一発でしょ」と気軽に始めたところ、予想外のトラブルに直面し、最終的に1日以上格闘することになった。
本記事はその記録であり、同じようにB450マザーボードでNVMe SSD換装を考えている方の参考になれば幸いである。
環境
- PC: GALLERIA RT5
- マザーボード: AMD B450 チップセット搭載
- 元SSD: NVMe M.2 256GB
- 新SSD(最初の試行): Crucial P3 Plus 1TB (PCIe Gen4)
- 新SSD(最終的に使用): TEAM製 PCIe Gen3 1TB
- 使用ツール: AOMEI Backupper(クローン用)、CrystalDiskInfo(健康状態確認)
トラブルの経緯
クローンの実行
- 元SSDを外付けケースに入れ、新SSDにクローンを実行。
- 設定は「パーティションのサイズを変更せずコピー」を選択。
- 一見問題なく完了。
起動不可
- 新SSDをPCに差し替えて起動を試みると、BIOSロゴでフリーズ。
- BIOS設定画面にすら入れない状態に。
切り分けと調査
- CrystalDiskInfoで新SSDの健康状態を確認 → 正常。
- ディスク管理でパーティションを確認 → クローンは成功している。
- ただし、256GB → 1TBにしたのに空き容量が増えていない問題に遭遇。原因は「サイズを変更せずコピー」設定。
相性問題の発覚
- インターネットで調査を進めると、B450マザーボードとPCIe Gen4 NVMe SSDには相性問題が多いことが判明。
- Crucial P3 Plusは認識しない事例が複数報告されていた。
- 参考リンク: B450系のマザーボードはM.2 SSDとの相性に注意が必要
ブート修復の試行
- 回復環境からスタートアップ修復、bcdbootコマンド、fixbootコマンドを試す。
- いずれもエラーとなり成功せず。
- 試行錯誤の末、修復では解決困難と判断。
再インストール
- 新SSDをフォーマットし、Windowsをクリーンインストール。
- 再セットアップを経てようやく安定動作に至った。
学んだこと
- B450マザーボードはPCIe Gen4 NVMe SSDと相性問題を起こしやすい。
- クローンは成功してもブートローダが壊れていると起動しない。
- トラブルシューティングに時間をかけるより、再インストールした方が結果的に早いこともある。
結論
256GBから1TBへの換装は最終的に成功したが、相性問題とブート修復の難しさにより丸一日以上を費やした。
これから同じ作業を行う人は、SSDの規格とマザーボードの相性を確認し、最悪の場合はクリーンインストールを視野に入れるべきだろう。